建仁寺・正伝永源院の観光・アクセス・駐車場案内
有名人がひっそりと眠る小寺院
正伝永源院(しょうでんえいげんいん)は建仁寺の寺域外塔頭です。塔頭とは寺院の中にある小寺院のことで、寺域外とは飛び地。
建仁寺のすぐ北にあるのですが、直接つながっていないこともあって知名度は低め。
春に短期間しか公開されない事情もあるでしょう。
ですが正伝永源院にはとても有名な家のお墓があります。
一つは織田信長の弟で有楽町の由来にもなった織田有楽斎(おだうらくさい)。
もう一つは都知事選にも立候補した細川元首相の細川家なんですよ。
正伝院と永源庵
同じ時代のこれほど大きな二つの家が同じお寺を菩提寺とすることは普通ありません。
何故こんなことになったかというと、元々は有楽斎の正伝院(しょうでんいん)と細川家の永源庵(えいげんあん)という別々の寺だったのです。
明治の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)のあと、正伝院が廃寺となっていた永源庵跡地に引っ越すことに。
ですが名門細川家の菩提寺がなくなるのは忍びないということで、正伝院に永源の名前も残して統合したんですね。
ですから正確には正伝院が改名した形で残っているそうです。
細川家の菩提寺といえば利休七哲でも有名な細川忠興/三斎(ほそかわただおき/さんさい)とガラシャ夫人のお墓がある大徳寺の高桐院じゃないの?という方もいるでしょう。
簡単に言えば永源庵はご先祖の菩提寺、高桐院は忠興の父、幽斎からの菩提寺ですね。
茶祖のお寺にあった国宝茶室
千利休の弟子として鳴らした二家のお寺だけあって、正伝永源院は芸術に縁あるところです。
正伝院にあった如庵(じょあん)という茶室は日本でも三つしかない国宝指定の茶室で、有楽斎の洗礼名ジョアンから。
京都で隠居生活を送る有楽斎がここで茶道三昧の余生を送ったといいます。
正伝院が移転するときに如庵は払い下げられ現在は愛知県にありますが、今の正伝永源院にも如庵の精巧な写し(レプリカ)が作られていますね。
現在まで引き継がれる芸術の寺
また客殿には狩野山楽の襖絵「蓮鷺図(れんろず)」が描かれているのですが、2013年に本人も芸術家である細川護煕元総理から襖絵が奉納されました。
元総理の襖絵は山楽の両隣の部屋に配置され、東側の部屋には東山の夜桜、西側の部屋には西山連山の紅葉という粋な内容になっています。
基本的に春特別公開のお寺ですが、2014年の「京の冬の旅」のように1月10日から2ヶ月余り公開されるチャンスもあります。
小さめのお寺なので建仁寺とあわせて拝観するとちょうど良いでしょう。
拝観時間
アクセス
建仁寺の北側、南北に走る細い路地に入り口があります。
詳しくは建仁寺のアクセス項目を参照してください。
駐車場
駐車場は建仁寺駐車場を利用しましょう。
その他注意事項含めて建仁寺をご覧下さい。
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